金子の沖縄ここ

―　忘却録として　―


先日の11月1日の午後22時30分過ぎに長年飼っていた愛犬プラス（ラブラドール）が逝ってしまった。
享年13年と7ヶ月。


会合が9時過ぎまでありその後すぐに事務所に帰りひと仕事を終えて、いつもの床ずれの手当てをすべく自宅に帰る。

窓からヤツの様子を見た。

「うん？何かおかしい」と思っているそばで、ヤツのそばにネズミがいるではないか・・・・

「えっ！もしかして・・・」とすぐに彼のもとへ行きおなかのところを見ると、息をしていない。

身体を触ってみた。
まだ温かい。

がすでに死んでしまっておりかすかに硬直の兆候を感じる。

「はぁ～～～」とうなだれてしまった。

ここ数日は食欲旺盛だった。

だが
この日はなぜか食事も摂ろうとしない。
好きな魚肉ソーセージもパンを混ぜたミルクも口にしない。



お昼に気になりヤツのところにいくと少し太陽光がかかっていたので日陰に移すも眼はうつろで力もない。
がいつもの事だと思い床ずれの部分の消毒と薬をつけて包帯を巻きなおし仕事に戻る。

がその夜ヤツは逝ってしまった。




翌日、火葬。

火葬室のボタンを押す気にもなれない。

ただ、ヤツが遠くに行ってしまう寂しさとそして安堵感が交差する。

もう「床ずれ」の痛みに堪える事もなくなった事に対する安堵感。



「また会おうな！」と静かに告げ、火葬場の煙突から出る煙にヤツの匂いを思いっきり感じる。






この扇風機は夏の間一日中つけていた。
首里の自宅は風があまり通らないので、暑いだろうと思い数年前に買ったものだ。



もうこの扇風機は要らないな。

そしてなぜか自宅に帰るとヤツの匂いが消えていた・・・・

「発つ鳥跡を濁さず」か・・・・・

跡を残して欲しいのに・・・・・・・・・・・


どこまでも優しいんだよ！お前は！